再開発計画で運河を建設、居留地と自治権、新都市

[SF設定資料] 惑星アモケールの概観
再開発計画で運河を建設、居留地と自治権、新都市

 イギロ、コ・ケルハズ、サラト ...... アモケールの地図を眺めると、ヴァルム・アモ由来の固有名詞を数多く見つけることができる。これらはアモにおける地名や部族名が定着したものである。「アモ・ケール(アモの果て)」に渡来した幾多もの異民族がこの地に名を遺したのだ。

再開発計画で運河を建設

 戦後間もないORF837年、アモケール再開発計画の一環としてヤエズ海とヨズ海を結ぶファラシェイ運河が開通した。ファラシェイは、大将軍ファリサーサの死後、総督としてこの地域を統括し、この大事業を成し遂げた第二王女の名である。王女は、ファラシェイ運河の両岸を何本もの壮麗な橋を用いて跨ぐような形で、新都市アルキンファヴァラの建設を開始する。この新都市は、荒廃した旧首都マタドに代わる新たな地域の中心都市としての機能だけでなく、広大なアモケール全土を統治するための行政・商業・軍事の中心としての役割、何百万ものメルハール人の大量入植に耐えうる規模を求められた。惑星アモケールの表面積はメルードラのおよそ四倍にも及ぶうえ、多種多様な民族・言語・宗教を抱え込んでおり、惑星全土の象徴ともいえる星都の建設には重要な意味をもっていた。官僚独裁政治から解放された人々の意欲は高く、ファラシェイも手記の中に、市民に根付く「自ら国家を形成しようとする民主主義の意識」に感心し、「氏族社会のメルハール人とは異なる意識を持つ人々」と記している。
 

居留地と自治権、新都市

 聡明な王女は、本国のように大氏族(すなわち王家)が強権によって氏族を束ねるようなやり方はアモケールの統治には通用しないことを早くから見抜いていた。しかし、一部では従来の方法で抑えておかなければならない地域が存在した。アモの諸部族の入植地である。ファリサーサはアモケール戦役における協力の見返りに、およそ200万人に達するアモの諸部族に土地を与えることを半ば独断で約束していた。その中でも特にメルハールやアモケールの諸民族と著しく異なる(そしておそらくは反社会的とみなされる)文化をもつ部族は他と隔絶して居留地に留めておく必要があった。ファリサーサは彼らにも分け隔てせずに接していたが、戦時ならともかく、平時での統治を任されたファラシェイは現実的な判断を下した。このようにして、ヤコやカルダなどの居留地が定められ、自治権を与え、原則として他の地域へ出国することを禁じた。反発も生じたが、それは「彼らが好む問題解決方法」と同じ方法で解決した。そこに住んでいた地元の民衆は、逆に居留地から新都市へ移住させることになった。

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