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【Excel】EXACT関数で入力値をチェックします

エクセルには比較演算子「=」が用意されています。これはセルに関数や数式を入力するときだけでなく、ある2つの文字列が一致しているかどうかを調べる場合に使えます。たとえばセルに

=5=5

と入力すると、「TRUE」が表示されます。これは「5 と 5 が等しいことは正しい」ということを意味しています。対して

=5=7

と入力すると「FALSE」と表示されます。「5 と 7 は等しくないですよ」と言っているのです。この機能はたとえば「ej2d7wj952ke」のような長いパスワードの入力が正しいかどうかをチェックするときなどに使えますけど、「=」は小文字と大文字を全く区別しないという欠点があります。たとえばセルA1 に「ABC」、セルB1 に「abc」という文字列が入っている場合、

=A1=B1

と入力すると「TRUE」が返ってきてしまいます。文字列を大文字と小文字で区別したい場合は「=」は使えません。そこで登場するのが、EXACT関数なのです。

【Excel】EXACT関数

Excel の EXACT関数 は2つの文字列を比較して、一致していれば「TRUE」、異なれば「FALSE」を返します。英字の大文字と小文字は厳密に区別します。EXACT関数は

EXACT(文字列1,文字列2)

のように記述します。たとえば

=EXACT(abc,abc)

と入力すると「TRUE」が返りますが、

=EXACT(abc,ABC)

だと「FALSE」が返ってきます。

EXACT関数でパスワードチェックします

こばとのパスワード「Kobato」をチェックする表を作ってみましたよ。B列に文字列を入力して、セルC2 に入っているパスワードに一致しているかどうかを「=」と EXACT関数でそれぞれどうなるか比較しています。
 
エクセルEXACT関数

セルC2 を絶対参照して、セルC5 には

=B5=$C$2

と入力して C9 までオートフィル、セルD5 には

=EXACT(B5,$C$2)

と入力して D9 までオートフィルです。等価演算子「=」は日本語の「こばと」以外を全部「TRUE」としちゃっていますね。冗談じゃありませんよ。EXACT関数は「Kobato」と入力されたときだけ「TRUE」としてます。偉いですね。え? こばとちゃんは本当に「Kobato」ていうパスワードを使っているのかって? そんなわけないじゃん。こばと、馬鹿じゃなし。

コメント

  1. あとりえこばと より:

    【AI連載小説】生田目次郎のエクセル奮闘記(2)「EXACT関数を使ってみよう」
     
    ある日の昼休み、次郎はエクセルの作業に苦戦していた。京子が通りかかり、彼の表情が険しくなっているのを見逃さなかった。
    「生田目さん、何か困っていることがありますか?」
    京子が優しく声をかけた。次郎はため息をつきながら答える。
    「実は、同じデータが入ったセルがあるんですが、正確に一致するものだけを抽出したいんです」
    「それはEXACT関数を使うと簡単にできますよ。同じセル内の文字列が完全に一致しているかどうかを確認する関数です」
    「EXACT関数ってどうやって使うんですか?」
    京子はエクセルを開き、具体的な手順を教え始めた。
    「まず、EXACT関数を使いたいセルを選択してください。次に、数式バーに「=EXACT(」と入力します」
    次郎は真剣な表情でキーボードに向かい、京子の指示に従って数式を入力していった。
    「次に、比較したいセルや文字列を選択します。閉じ括弧を入力して、エンターキーを押すと、結果が表示されます。もし一致していればTRUE、そうでなければFALSEが返ってきます」
    次郎は試しにいくつかのセルを選択してEXACT関数を使ってみると、結果が正しく表示された。
    「すごいですね、これで同じデータを正確に抽出できます。ありがとうございます、小鳥遊さん!」
    京子は笑顔で
    「どんなときでもお手伝いできたら嬉しいです。これで仕事がスムーズに進むといいですね」
    と言い残し、次郎の作業をサポートした。