こばとのHP 『あとりえこばと』の地下書庫で危機一髪!

 今回はこばとのHPのお話。
 いえね、HPと言ってもホームページのことじゃありません。
 野球のホームプレートのことでもないし、コンピュータを作る会社ヒューレットパッカードとも関係ありません。まあともかく記事を読んでくださいな。
 

こばと危機一髪!

 本日の昼過ぎに、こばとは涼音さんと一緒に地下の書庫へ行って資料を探していたのです。涼音さんは脚立に乗って棚の一番高い所から分厚い本を引き抜こうとしていました。後から聞いた話によると、その段はちょっと本を詰め込み過ぎていたのか、腕に力を込めてもなかなか引張り出せなかったようです。そしてちょうどその時、こばとは脚立に乗った涼音さんの足元あたりを飛んでいました。
「あ!」
 唐突に頭上から涼音さんの短い叫び声。
 こばとが反射的に上を見ると、大きな物体の影が視界を覆っていました。
「ひゃああああ!」
 咄嗟に身をかわすと、分厚い書物はこばとの身体からわずか1cmほどのところを掠めて下へ落下して行きました。
「ご、ごめんなさい! 手を滑らせてしまって!」
 頭上から涼音さんの声が聞こえていたような気がしますけど、数秒の間、こばとは恐怖のあまり身体を強張らせ、頭も混乱していました。
 

こばとのHPはたった「1」なのです

「大丈夫ですか、こばとさん!? お怪我はありませんか!?」
 涼音さんは慌てて脚立を降りて、こばとの様子を確認します。
 そこではたと正気に戻ったこばとは、
「き、き、き、気をつけてくださいなー! こばとのヒットポイント(HP)は1しかないんですよー!」
と叫んでいたのです。
「え? ヒットポイント? 何ですかそれ?」
 涼音さんは目をぱちくりさせながら尋ね返します。
「ヒットポイントといったら、ロールプレイングゲームで体力を表す数値のことに決まっているでしょー! ドラクエを遊んだことないんですかー!?」
「こばとさんが何を言っているのか、よくわからないです」
「ききい! いちいち話が噛み合いませんねー! ともかくねー、私たちの種族は病気とかには強いけど、外からの衝撃に対しては、とーっても弱いのです! はっきり言ってスライム以下です。その本が "ごつん" とぶつかっただけで、あの世行きですからねー。本当に気をつけてくださいねー!」
「本当に申し訳ありませんでした ...... ところでスライムって何ですか?」
 涼音さんは遠慮がちに訊きます。
「きききい! 本当に世間知らずですねー! 今度、こばとのプレステ2(いまだにこんな古い機種を持ってたりする)とドラクエ8を貸してあげるから、それでしっかり勉強してくださいなー!」
「努力します」
 涼音さんは気のない返事をしながらもう1度頭を下げます。それから脚立を抱えて、こばとと一緒に書庫を出ました。はあ。死ぬかと思いましたよ、本当に。

 ⇒ こばと日記のメニューに戻りましょー

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