日曜日の新聞
 それなりに社会の出来事に関心をもっています

こばとちゃん、お目覚めねー♪

 こばとは昨日からマリちゃんと博和さんのお家にお邪魔しています。昨晩は明け方まで寝つけなかったので、お昼すぎてからようやく目を覚まし、襖の隙間から居間に飛んで入りました。
「遅い。もうお昼すぎよ」
 マリちゃんが新聞から目を上げて、子供を叱るような口調で言います。
「だって、眠かったんだもん。ふわあ」
 こばとは眠い目をこすりながら、欠伸混じりに答えます。
「ははは。いいじゃないか、日曜日なんだし」
 博和さんがお昼ご飯の焼きそばを盛ったお皿をテーブルに並べてくれています。マリちゃんの出産も近いので、博和さんが家事の大半をこなしてくれているのです。とっても良い旦那さんなのです。
「そういうことしてると生活リズムが狂って仕事にも悪影響があるのよ」
 いつだってマリちゃんは仕事のことばかりです。
 皆でそろって「いただきまーす」と言って焼きそばを食べます。
 博和さんお得意の『かた焼きそば』は、やっぱり絶品です。
 

日曜日の新聞

 焼きそばを食べ終わると、マリちゃんはまた新聞を読み始めます。
「読み終わったら、次はこばとに見せてくださいなー」
 こばとも新聞を読みたいです。
「ん? いいよ。もうほとんど読み終わったから」
 そう言って、マリちゃんは新聞を折り畳んでテーブルに置いてくれます。
「そこに、広げてくださいなー」
 こばとは小さいので、新聞をめくるのが大変なのです。
 だから人がそばにいる時はつい頼んでしまうのです。
「ああ、はいはい」
 マリちゃんはテーブルいっぱいに新聞を広げてくれました。こばとは新聞の上に「よいしょ」と載って、目につく記事を読み始めます。
「やっぱり、あれねー、トランプ大統領の政策は先が読めませんねー」
 こばとは今後の日米関係がどうなるか、とても心配しているのです。
「北方領土はいつ返ってきますかねー。ていうか、あいつ本当に返す気あんのーて感じですねー」
 あいつとはもちろんロシアのプーチン大統領のことです。
「次のページを広げてくださいな」
 今度は博和さんに頼みます。
「こばとちゃんはいつも社会の出来事に関心をもって偉いなあ」
 博和さんはいつもこばとを褒めてくれます。
 マリちゃんにはもったいないぐらい優しい人なのです。
 

こばとも解いてみようっと♪

「あー。昨日のセンター試験の問題が載ってますねー。よーし。こばとも英語の問題を解いてみますねー。よいしょ、よいしょ」
 こばとは専用の小さなペンで選択肢に○をつけていきますよ。
「そんな暇があるなら、原稿でも書いたら?」
 マリちゃんがまた仕事のことを言います。
 日曜日にまで仕事のことをあれこれ言わないでほしいですね。
「ふう。できましたよー。答え合わせをしましょー♪ よいしょ、よいしょ。やったあ♪ 200点満点中、196点でしたよー♪」
「そんな試験で間違えるな!」
 マリちゃんがまた怒ります。
「こばとにだって、うっかりミスぐらいありますよー」
「そういう注意散漫なところが、普段の原稿執筆で誤字脱字を大量に生み出しているのよ」
 また仕事の話です。何というか、そういう完全主義的なところが、マリちゃんの欠点ですね。生まれてくる子供にも厳しくしすぎるのではないかと、ちょっとだけ心配しています。やっぱり子供はのびのび育てるのがいちばんだと思いますけどねー。
 

ちょっぴりメタボ?

「ご飯も食べたし、新聞も読んだし、そろそろお昼寝しようかなー」
 こばとが大きく伸びをしながらそう言うと、
「さっき起きてきたばかりでしょう!」
 マリちゃんがまた怒るのです。こばとにとって、お昼寝は日曜日のいちばんの楽しみなのにな。
「いいじゃないか、日曜なんだし。どれ、僕もちょっと横になろうかな」
 博和さんがそう言うと、
「寝るな! いっそうメタボになるわよ! 40近くで父親になるんだから、生まれてくる子供のためにも人一倍健康管理には気をつけてもらわないと」
 マリちゃんはまた厳しいことを言うのです。
「僕はそんなにメタボじゃないけどなあ。そうだろ、こばとちゃん?」
 そんなことをいきなり訊かれても返答に困ります。
 どこからどう見たって「メタボおじさん」です。
「 ...... ちょっとだけメタボかもしれない」
 控え目に答えておきましたけど、
「そうかあ」
 博和さんは項垂れてしまいました。でもマリちゃんの言うとおり、もう少しダイエットしたほうがいいと思います。

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