五段活用する動詞のみ可能動詞を作ることができます

 今回は「どのような動詞が可能動詞になり得るの?」というテーマです。
 

五段活用する動詞だけです

 文法に照らせば、何でもかんでも可能動詞を作ってよいというわけではありません。しっかりとした規則があります。それは ......

五段活用する動詞のみが可能動詞になることができる

という規則です。「これ以外は絶対にダメ」ということになっています。例をあげてみると

 頼む ⇒ 頼める  歌う ⇒ 歌える  飲む ⇒ 飲める
 回る ⇒ 回れる  立つ ⇒ 立てる  飛ぶ ⇒ 飛べる

といったところでしょうか。これ全部五段活用です。
 

五段活用すればいいってものでもありません

 じゃあ「五段活用なら何でもいいの?」というと、それも違います。次のような動詞は五段活用ですけど、可能動詞を作れません。

 降る、優る(まさる)、慄く(おののく)、怯む(ひるむ)、困る

 全部五段活用ですが、こういった意志をもたない「状態を表すような動詞」はダメなのです。「怯む」や「困る」は自身の感情ですけど、自分の意志で引き起こしている感情ではないのでダメ。きびしーですねー。でも「降れる」、「優れる」、「困れる」なんて変ですからね。これは「可能を表すはずがない」という意味的な観点から自然と「作られてこなかった言葉」というのが正しいのかもしれません。
 

困れるし、怯めますよ?

 文法というのは、その時代の言葉の枠組みを決めるものですから、たとえどのような経緯であっても、ある形が存在しないならば分類のしようがありません。そこが文法の難しいところですね。ある時代の言葉の仕組みを断面図のように切り取ってしまうので、時間軸に対する変化にとても弱いのです。

 「降れる」や「優れる」なんて言葉は今後も生まれないでしょう。しかしたとえば、「慄く」や「怯む」、「困る」という感情に絡む言葉はかなり微妙です。「怯める」とか「困れる」なんて普通言いませんけど、今、世間で話題になっている AI が発達した未来世界を想像してみます。そんな時代に使われそうな例文を作ってみました。

 ・ この人工知能はついに 怯める ようになった。恐怖の感情を会得したのだ!

 ・ 機械が 困れる なんてこと、私は決して信じません。

 ...... まあ違和感がないと言えば嘘になりますが、全く使えないということもなさそうですよね? ダメ? でもねー。こばとは困れるし、怯めるし、落ち込めますよ?
 屋根裏部屋にネズミが出たときなんて、それはもう! 
 ...... いやなこと思い出しちゃったな ...... 今回はこのへんにしておきます

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