並べ替え操作をマクロに記録しましょう

 今回から、いよいよ「マクロ記録」に挑戦です。「マクロなんて聞いたこともないよ」という全くの初心者さんのために簡単に説明しますと、マクロとは VBA という言語で書かれたプログラムのことで、皆さんが普段 Excel のシートで行っている作業(特にデータを並べ替えて金額を集計するというような繰り返し作業)を代わりに自動で実行してくれる機能です。
 そして「マクロ記録」とはそういうプログラムを自動的に作ってくれる機能なのです。「マクロ記録」を使えると作業時間を大幅に削減できます。とても便利な機能なんです。それほど便利なのに、プログラミングの知識は全く必要としません。初めて聞くと「ひょひょ!」と滝野川小春ちゃんのように驚いてしまうほどです。エクセル熟練度をステップ順に表すと、

 [初級] エクセルの基本操作はマスターしたよ。
 [中級] マクロ記録で操作を自動化できるよ。
 [上級] VBA でマクロを作ってエクセルを自在に操れるよ。

という感じになります。もう少し正確に言うと、マクロは皆さんの作業を自動で VBA コードに換えて記録してくれる機能なのです。もちろん、自動記録ならではの問題点は山のようにあるのですが、簡単な作業であるうちはその中身を気にする必要はありません。 VBA に踏み込む前の準備として、しっかりとマクロの使い方をマスターしてください。
 

マクロを有効にします

 セキュリティの観点から、エクセルの初期設定ではマクロが使えないようになっています。新規に開いたブックのファイルの種類は「 Excelブック」となっているはずです。今回はこれを「 Excel マクロ有効ブック」に切り替えます。
 Excel2013 の場合、「ファイル」→「名前をつけて保存」→「(保存先の)フォルダ」とし、表示されたダイアログでファイルの種類を「 Excel マクロ有効ブック」に切り替えてから、改めて保存し直してください。これでマクロを実行できるファイルになりました。
 このままでも表示タブにあるアイコンからマクロを使えるのですが、今後のことも考えて、リボンに「開発」タブを加えておきます。
 

リボンに開発タブを追加します

「いつどこ」の Book を開いて「ファイル」 → 「オプション」 → 「リボンのユーザー設定」を順にクリックしてください。画面の右側の「開発」のチェックが外れていると思います。そこにチェックを入れてください。

開発にチェックを入れる

 するとリボン(画面上の「ファイル」、「挿入」、「ページレイアウト」などが並んでいる所です)の右端に「開発」タブが追加されているはずです。

開発タブを追加

 これで準備が整いました。
 次はいよいよ実際の作業をマクロに記録していきますよ。
 

並び替え操作をマクロに記録します

 いよいよマクロに記録しますよ。まず「いつ」シートを開いておいてください。それから前回追加した「開発」タブ、「マクロの記録」を順にクリックします。
マクロの記録を開始

 ダイアログが現れるので、マクロの名前を「並び替え」としてから「OK」を押してください。そしてこれまでと同じように乱数を選択して「昇順」あるいは「降順」に並べ替える操作を「いつ」、「どこ」、「誰」、「何」の4枚のシート全てにおいて行ってください。終わったら、「文章作成」シートを選択してから、「記録終了」を押してください。

マクロの記録終了

 これで「いつどこソフト」は完成しました。え? こんなに簡単でいいのかって? いいんです。これで骨組みはできました。これからはこれを使い勝手のいいように少しずつ改良していくのです(実を言うと、この改良の方が色々な知識を必要とします)。ではさっそく、今作ったプログラムを動かしてみましょう。「開発」→「マクロ」と順にクリックして、ダイアログで「並び替え」を選択して(といっても今のところ1つしかありませんが)、「実行」をクリックします。

マクロを実行

 一瞬でぱぱっと文章が並び替えられましたね!
 ちなみに、こばとのはこんな文章になりましたよ。

 ・昨日屋根の上でこばとちゃんがくるくる踊った。
 ・一昨日洞窟で小春ちゃんが腕立て伏せをした。
 ・去年自宅で中村君がラーメンを食べた。
 ・今日学校の教室で沙希ちゃんが100円拾った。
 ・先週交差点で山田君が居眠りした。

 このままでも問題ないのですけれど、もう少しだけ便利にしちゃいますよ♪
 

フォームを作成します

 先程の方法でマクロを実行しても問題ないのですが、「開発」→「マクロ」→「"並び替え"マクロを選択」→「実行」と、4回もクリックしなければなりません。2秒ぐらい損しますよ。「2秒も損するなんていやだ!」というせっかちな人はぜひ「フォーム」を作っておきましょう。「フォーム」はマクロや VBA で作った独自の関数をコントロールする便利なボタンで、機能に応じて種類も色々あるのですが、今回は「ぽちっと1クリックでマクロを実行♪」という一番簡単なフォームを作ってみます。「開発」→「挿入」と順にクリックして、フォームコントロールの一覧にあるアイコンから左上隅の長方形を選択します。

フォームの挿入

 するとマウスカーソルが小さな "+" 印となりますので、置きたい場所に合わせてクリックします。すると四角いフォームが置かれます。「ちょっとこのままでは小さいな」と思える大きさなので、隅をドラッグして適当な大きさに変えます。そしてフォームの真中あたりをクリックして、「並び替え」とか「いつどこ」など好きな文字入力します。何だかしりませんが、上手いこと場所を選んでクリックしないと文字入力モードにならないことがあるので、適当に何度か試してください。

フォームサイズ変更

 できたらさっそく "ぽちっと" してみましょう!
 pts(文章断片)の組合わせが変わってまた新しい文章ができるはずです。

 これで一段落しました。このままでも十分使えますので、あとは各シートのデータを増やすなどして自分なりの「いつどこ」を作ってみてくださいね。ただし今の段階ではデータ可変式ではないので、データ量を変えた場合はもう1度マクロを記録しなおしてください。次回は記録したマクロの中身を覗いてみますよ。

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