思ってもみなかった事実が判明しました

 英語ノートのパラレルワールドですよー。
 あまり深く考えないでねー。

パラレル① 思ってもみなかった事実が判明しました

 事件の背景を「きっとこうであろう」と自分勝手に推測してシナリオを作り上げても、それは事実と全く異なっていることがあります。自戒の意味も込めて、今回のテーマは

 We found out unexpected fact.
 思ってもみなかった事実が判明しました。

です。それでは、お話の続きをどうぞ。

「なんだか、いつの間にか K 大まで来てしまいましたねー。自分の職場も放りっぱなしですよ。あとで涼音さんに怒られますよー。でもそんなこと言ってられませんねー。気が重いけど、薩田千明(さった ちあき)さんを呼んで状況を報告することにしました。
 

パラレル② 暦ちゃんを説得しましょう

 こばとは返す言葉を見つけることができずに、
「これから、どうしましょうかね?」
 ただそう訊くしかありませんでした。
「どうって ...... そんなのわからないよ」
「もう時間がありません。五十木にニセモノが届く前になんとかしないといけないのです」
「わかってる! 今考えてるから!」
 千明さんは声を荒げます。それからしばらく考え込んでから
「暦ちゃんを説得する」
 重たく悲しい声音でそう告げたのです。
 

パラレル③ 目面上君と付き合っているの?

「暦ちゃん、ちょっと話があるの」
 小角研(制御理論研究室)まで赴いて、千明さんがそう告げます。赤桶さんもただならぬ気配を悟ったのか、目を逸らせて「今、研究が忙しいから」と拒絶します。
「いいから、来なさい!」
 千明さんは赤桶さんの腕を掴んで強引に引っ張っていきます。
「何するんですか! 痛いです! 離してください!」
 人目につかないよう、キャンパスの外のカフェまで連れて行きました。
「暦ちゃん、どうしてあんなことしたの?」
 千明さんは赤桶さんの目をじっと見つめて問いました。
「なんのことです?」
 赤桶さんは、まだとぼけようとしています。
「暦ちゃんのしたこと、こばとちゃんが全部見ていたのよ」
「 ...... 」
「ねえ、暦ちゃん、目面上君と付き合っているの?」
 千明さんが単刀直入に尋ねると、赤桶さんは俯いてしまいました。
 

パラレル④ 利用されません

「私も目面上君のことは気の毒だと思ってる。一番悪いのは五十木って人よ。担当教授にいじめられた挙句に退学まで追い込まれた目面上君のやりきれない感情を利用して犯罪にまで加担させた。そして今度は目面上君の恋人のあなたまで巻き込んでいる。本当に卑怯な人ね」
 千明さんは怒りで声を震わせます。
「いいえ、それはちがうんです。数馬は五十木なんかに利用されません。利用されるふりはしていたけど」
 赤桶さんの口から思ってもみなかった事実の欠片がこぼれたので、こばとたちは揃って「え!?」と叫んでしまったのです。赤桶さんは、しまったというように自分の口を手で押さえます。
 

パラレル⑤ 「知りません」の一点張り

 そのあとは、事の真相を追及しても、赤桶さんは「知りません」の一点張りです。
「あのね、暦ちゃん、このままだと、目面上君の罪は重くなっていく一方だよ。彼のことを想っているなら、もう一度やり直す機会を与えたいなら、少しでも早く解決したほうがいい。暦ちゃんは目面上君のことかばっているつもりかもしれないけど、実際は彼のことを余計に追い詰めているだけなのよ」
 千明さんが必死に説得すると、赤桶さんの表情に動揺が垣間見えました。
「 ...... でも数馬は悪くない。悪いのは数馬の将来をつぶした阿縣教授よ。だから私も数馬の復讐を手伝うの。阿縣だけは許さない。絶対に許さない!」
 心に押し込めていた怒りを吐き出すと、緊張の糸が切れてしまったかのように、両手で顔を覆って大声で泣き出してしまいました。千明さんは赤桶さんの隣に座って彼女の肩を抱いて慰めます。

 それから5分ほど泣き続けて、少し落ち着いたようです。
 赤桶さんはぽつぽつと目面上君について語り始めました。

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