REPLACE関数 はこばとの好きな関数ねー!
色々なことができて面白いのねー!
え? 関数に好き嫌いとかあるのかって?
そりゃありますよ。「 FIND さんは気が利いててなじみやすいなー」とか、「 VLOOKUP さんはちょっと気難しくて付き合いにくいなー」とかね。関数の好き嫌いに無頓着な人はまだまだエクセルに対する愛が足りないのです。ええと、前置きが長くなったけど、そろそろ本題に入りましょー。
REPLACE関数
REPLACE関数 は
のように記述して、対象となる [文字列] の [開始位置] に指定した位置から [文字数] ぶんだけの文字を、[置換文字列] に置き換えます。こんなふうに一般的に説明すると「???」となっちゃいますけど、具体例を見るとそれほど難しくありません。たとえば
と入力すると「こばとちゃん」の「 1 」文字目から、「 3 」文字(つまり「こばと」の部分)を「マリ」に置き変えて、「マリちゃん」と返してくるのです。面白いですねー。ところでこの REPLACE関数は [文字数] を「 0 」と指定することもできます。その場合は [開始位置] の手前に [置換文字列] を入れることができるのです。たとえば
と入力すると「刑部さん」の「さ」の手前に「真理子」が挿入されて「刑部真理子さん」と返ってきます。
携帯電話番号にハイフンを2つ入れます
セル A1に次のようなハイフン (-) なしの携帯電話番号が入力されているとします。
知らない人に迷惑がかかるといけないので末尾は xx としてありますよ。この番号をハイフン付き番号に変えてみましょう。そのためには REPLACE関数 を入れ子にするという、ちょっとだけ複雑なことをします。「 080 」のあとにハイフンを入れるには
とします。「 080183622xx 」の 4 番目の文字の1つ手前に「 - 」が挿入されて、
と返ってきます。この文字列にさらに REPLACE関数を適用して
とすれば
と返るはずですね。最初の REPLACE で「 - 」が入っているので、開始位置は「 9 」としています。つまりセル A1 の番号に2つのハイフンを入れるには、REPLACE関数を入れ子にして
と入力すればいいのです。こんなふうに「同じ関数をネストする」という手法をマスターすると応用範囲がどんどん広がります。