【歩く/歩む】登場人物はあちこち歩き回るものです

 歩くに類する行為は基本的動作なので創作に欠かせません。
 歩くはより広範囲の意味を含む行くに含まれますが、このサイトでは行くのグループから歩くに関連する言葉を抜き取って分類しています。歩くが人間(或いは動物)の動作に限定される表現であるのに対して、行くは身体を使うか否かに関わらず目的地に達する表現です。たとえば、

 [A] 京子は友人宅まで歩いた

と表現すれば京子さんが歩いたことがわかりますが、

 [B] 京子は友人宅に行った

と書いても、彼女の交通手段が車なのか徒歩なのか、それとも自家用ジェット機を使ったのか判別できません。・・・・・・自家用ジェット機は大げさすぎましたかね。大金持ちのお嬢様という設定ならあるかもしれませんよ? んん? 今、「そんな馬鹿な小説を書くのは、こばとちゃんだけだよ」とか思ったりしたでしょー? 
 
 しかしたとえば「通り抜ける」は「歩く」と「行く」の両方の分類項目に載せてあります。

 [A] 新幹線は長いトンネルを通り抜けた

 というように乗物でも多用されますが、

 [B] 男は暗い路地を足早に通り抜けた

のように歩く状況でも用いられます。「行く」のような抽象的な表現に比べると適用範囲は狭く、適切な場面で使えば歩いていることがわかる(或いは歩いていると推測される)表現はこの頁、またはここから細分化された頁に載っています。
 

【歩く/歩む】の文例集

<人生を道にたとえて>
 こばとは "言葉の道" を歩んでいます。

 格好良いでしょ? え? 別に? あ、そう。

<知らず知らずのうちにそっちの方へ行ってしまいます>
 こばとはお友達の沙希さんが大好きなので、暇があるとつい沙希さんのお家へ足が向きます。でも何故か沙希さんはいつも迷惑そうな顔をします。お店が忙しい時には、お盆で追い払われたこともあります。ちょーひどいですよね。

 ちなみに沙希さんのお家はお蕎麦屋さん(木暮庵)なのです。
 上池袋にあるので是非食べに行ってくださいな。

<行きたかないけど行かなきゃね>
 嘉子は手続きのために何度も区役所に足を運んだ

 手続きって、ちょー面倒くさいよね。

<ちょっと遠くへ行きたいな>
 かばねちゃんは中央図書館を後にして、巣鴨図書館まで足を延ばしてみることにしました。
<酔っ払いがふらふら歩いていますよ>
 おじさんは繁華街を千鳥足で歩いていた。

 千鳥足で歩くのはおじさんだけとは限りません。マリちゃん(刑部真理子さん)もお酒をよく飲むのでひどく酔っ払うと千鳥足になります。こばともマリちゃんにつき合ってお酒を飲むので、やっぱり千鳥足・・・・・・こばとはふらふら飛ぶから千鳥羽根?・・・・・・いえ、チドリは鳥だから飛ぶのは上手なはずでこの言い方はおかしいですよね・・・・・・わかんなくなっちゃった。

<時には譲歩することも大切です>
 『あとりえこばと』も会社ですから、経営方針について意見が食い違うこともあります。しかし、自説ばかりを主張してごり押しばかりしていては、社内の雰囲気がぎすぎすしてしまいます。相手の主張にもきちんと耳を傾けて互いに歩み寄ることで、円満な職場環境が生まれるのです。

 うーん。我ながらいいこと言ったなー。
 こばとが社内報で書いた記事から抜粋しました。社史に残る名文ですよねー。
 そう思ってマリちゃんに感想を訊いてみたところ、
「こばとちゃん、いつも人の意見なんて無視してるでしょ! このまえだって社員の反対を押し切って、『 KOBATO の大丈夫シンキング!』とかいう怪しい本の出版を強行したしね! ワンマンもたいがいにしなさいよ!」
 ……訊かなきゃよかったよ。
 こばとはワンマン社長じゃないもん……
 『KOBATO の大丈夫シンキング!』だって売れたからいいじゃん。
 ちなみに、この本にも KOBATO の名言がいっぱい載ってるよ。

てくてく、すたすた、とぼとぼ

 「歩く」に色々な擬態語をつけてみると、より細かな状態が描写できます。取り敢えず思いつく限りの「歩く」にかかる擬態語と意味を並べてみます

 <すたすた> 足早に
 <てくてく> 同じ調子で
 <とことこ> 小さな歩幅で
 <のこのこ> のんびりと
 <のそのそ> だらだらと
 <のろのろ> ゆっくりと
 <とぼとぼ> 気落ちして
 <ぶらぶら> あてもなく
 <せかせか> 忙しなく
 <よたよた> おぼつかない様子で
 <よちよち> 頼りない足取りで
 <のしのし> 大きくゆったりと
 <しゃなりしゃなり> 気取って
 <えっちらおっちら> やっとのことで

<何だか急いでいるようです>
 街中で沙希さんがすたすた歩いているのを見かけました。
 何をそんなに急いでいるのでしょう?
 気になったので、こばとはついて行ってみることにしました。

 「卵が切れたから買い足しに行くだけよ! 何でついて来るの!?」
 と怒られましたよ。だって気になったんだもん。

<いつも通りの平常心で>
 学校が終わると、浩君は家までてくてく歩いた。

 「てくてく」って何だか楽しい響きですよねー。
 こばとはこの擬態語が大好き。てくてく、てくてく……

<周囲のことなんて、なーんにも気にしないで平気な顔して現れます>
 「こんな所までのこのこやって来るとは、飛んで火に入る夏の虫。刀の錆にしてくれるわ。野郎ども、やっちまえ!」

 これはあくまで悪役側の言い分です。主人公は剣の腕に自信があるから乗り込んできているのであって、当人からすれば決して「のこのこ」やって来ているわけではありません。

<足腰が弱いので……>
 こばとにだって2本の足がついています。
 羽根を使って飛んでばかりいないで、たまには運動のために駅まで歩いてみようと思いました。しかし両足の筋力は思った以上に衰えていたので、結局こばとはよたよたと30分歩いただけで諦めてしまい、お家へ飛んで帰りました。

 「変な例文ばっかり……」と思ったりしてない?

<いい子でちゅねー>
 結月さんのお子さんは、ようやく立って歩くことができるようになりました。
 「こっちおいで」と声をかけると、嬉しそうによちよち歩きでこばとのもとへ寄ってきます。とてもかわいいです。

 この記事を書いている時点では、立つどころかまだ生まれてもいないけど。
 滝野川結月さんじゃなくて……稲見結月さんは、滝野川小春ちゃん(こばとのお友達)のお姉さん。
 今年8月に出産予定です。
 だから、えーと……"来年の" 8月ぐらいには上のようなことがあるはずですよねー。
 今からちょー楽しみですねー。こばと、名付け親になりたいな……女の子だったら、稲見小鳩(いなみこばと)なんてどうかな。「ダメ」っていうだろうな……

<大きな動物が歩きます>
 ティラノサウルスがのしのし歩いた。

 大きな生き物はね……
 ゾウとかサイとか、メタボな人はね、のしのし歩くんですよ。
 こばとから見たら、人間も皆、"のしのし" 歩いているように見えるんですけどね。

<着飾ったご婦人がこれみよがしに歩きます>
 深紅のドレスを身に纏ったラングリー夫人は、皆の視線を引きつけようと、広間の中央をしゃなりしゃなり歩いた。

 この言葉で形容されるのは、かなり自己顕示欲が強い人です。
 でもねー、やっぱりねー、こばとも高いお洋服とか買ったりすると、"しゃなりしゃなり" と飛んで披露してみたくなりますねー。あ、そうそう、結月さんの結婚披露宴のときは気合いを入れて新しいドレスを着て出席したんですけどね、小春ちゃんに「目立ち過ぎ!」と怒られてしまいましたよ。

<重たくて歩きにくいですよ>
 老婆は重たい荷物を担いで山道をえっちらおっちら歩いた。

 大変だね、おばあちゃん。
 手伝ってあげたいけど、こばとは小さいから何も持てないし……
 せめて応援してあげよう。
「頑張れ、おばあちゃん!」
 ……邪魔なだけかもしれないね。

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