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HTMLとCSSは何の略?

HTMLとCSS はそれぞれ、Hypertext Markup LanguageCascading Style Sheets の略です。Markup Language(マークアップ言語:組版指示)とは、本来表示したい文章に対して「ここは段落ですよ」とか、「ここは見出しね」、「ここは太字にして目立たせよう」というように文章の構造や見た目を指示する言語のことです。
 

HTMLとCSSの歴史

1980 年代に SGML (Standard Generalized Markup Language) というマークアップ言語がデータベースの管理に用いられていましたが、研究機関などで限定的に使用されるだけで、世間にはほとんど知られていませんでした。その後、1991 年に CERN (ヨーロッパ原子核研究機関)のティム・バーナーズ・リーという人が SGML に Hypertext (情報と情報を相互につなぐデータ構造) を組込んで WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)で記述する HTML を発表しました。ここから様々な拡張タグなどが生まれつつ、ブラウザ戦争などの紆余曲折を経て、2016 年現在では主に HTML4.01 や XHTML1.0、或いはこの 2 つを統合した HTML5 が使われています。

HTMLだけだと見た目がごちゃごちゃなので…

しかし、HTML だけ使っていると、文字の色やサイズ、表やリストの形式などを、その都度書き込まなくてはならず、ソースを表示してみると、ずらずらずらーっと、とんでもなく長いコードになってしまいます。こんなのは他人が見ても分からないし、下手をすると書いた本人ですら分からなくなったりします。それにたとえば
「今までは目立たせたい文字を青にしてたけど、これからは赤にしよう」
と思ったときに、修正するためには <span style=”color:#0000ff;”> の全ての色指定コード “#0000ff” を “#ff0000” と書き換えなくてはなりません。こんなの、考えただけでちょー面倒くさいですよね。

CSSですっきりです

そこで、HTML4.0 から登場したのが CSS(Cascading Style Sheets)です。cascade は「滝のように落ちる」という動詞で、Cascading Style Sheets には「階層的に修飾しましょう」という意味が込められています。「文字を赤にするのか青にするのか、見出しの大きさをどのくらいにするのか … そんな細かいことは全てこの CSS ファイルに書き込んで、文書の大枠を決める HTML のコードをすっきりさせてくださいな」
ということです。
 
HTML5 にいたっては、なんと文字の大きさや種類を決める <font> タグそのものが廃止されてしまいましたし、これはおそらく Google さんの評価基準にも影響を与えていると思われるので、皆さんもなるべく CSS を活用するようにしてくださいな。

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