【Excel】氏名を入力して会員番号を確認します
「Excel データベース研究所」の記事です。下の表のように、会員番号が 1 から連続する名簿があったとします(氏名の欄は所々に空白があってもかまいません)。
会員番号 | 氏名 | 性別 |
---|---|---|
01 | 岩浅 輝融 | 男 |
02 | 貞閑 近雄 | 男 |
03 | 徳久 遥菜 | 女 |
04 | 工藤 ようこ | 女 |
05 | 和久井 桃華 | 女 |
06 | 五十嵐 志歩 | 女 |
07 | 小越 栄幸 | 男 |
08 | 能 貴春 | 男 |
09 | 残間 惟忠 | 男 |
10 | 馬田 恵美子 | 女 |
このとき、氏名を入力して会員番号を確認 できるようなワークシートを作ってみます。表をコピーしてセル B5 に貼りつけてくださいな。え? どうしてそんなに下の方に貼りつけるかって? それは下の図を見てもらえればわかりますよ。
セル C2 はユーザーさんが氏名を入力する欄です。とりあえず「小越 栄幸」と入力しておきましょう(表にある名前なら何でもいいです)。そしてセル C3 に
=MATCH(C2,C6:C15,0)
と入力すると「7」という数字が表示されるはずです。これは C6:C15 の範囲内で上から 7 番目にありますよ、という意味です。ここで登場した MATCH 関数は
=MATCH(検索値,範囲,0)
という形で記述して、範囲内にある検索値が何番目にあるかを返してくれます。ただし範囲は 1 列か 1 行のみで指定します。3つめの引数は [照合の種類] とよばれるもので、0 以外に -1 や 1 も指定できますが、今は関係ないので説明は省きます。氏名欄に他の名前も入力して番号が一致することを確認しておいてください。
コメント
Excel哲学
今回は記事が短かったので、ちょっとだけ、こばとのおしゃべりにお付き合いくださいな。こばとは最近「Excelとは何ぞや?」ということを真剣に哲学するようになりましたよ。皆さんは「ただの表計算ソフトでしょ」とおっしゃるかもしれません。しかし Excel は表計算するだけでなく、データベースとして使えたり、VBA でプログラミングできたりと、本当に用途が幅広くて、その本質はいったいどこにあるんだろうと考えるわけです。で、考えに考え抜いた結論は … 「Excelとは心である」ということです。つまりエクセルとは使う人の心の中に … え!? ちょっと、なんで皆帰っちゃうのー!? まだ、こばとの話は終わってませんよ!
【AI雑学】Xerox PARC
Xerox PARC(Xerox Palo Alto Research Center)は、コンピュータ科学や情報技術における多くの革新的なアイディアや技術の発展に影響を与えた研究所です。その中でも、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)やマウスといった重要なコンピュータのユーザーインタフェース技術が開発されました。1970年代に、Xerox PARCの研究者たちは、コンピュータの操作をより直感的でユーザーフレンドリーなものにするための試みとして、GUIを開発しました。これにより、マウスを使用してウィンドウやアイコンを操作し、テキストベースのコマンドラインインタフェースに比べて視覚的な操作が可能となりました。このGUIのコンセプトは、後にアップルのMacintoshやMicrosoftのWindowsなど、多くのオペレーティングシステムで採用されることとなりました。そのため、Xerox PARCの研究成果は、コンピュータのユーザーインタフェースに大きな影響を与え、現代のコンピュータの操作方法に大きく貢献しました。