CEILING 関数を使うと1ダース単位の切り上げ処理ができたりします。
CEILING.MATH 関数は 2013 から導入された改良版(?)です。
Excel 2013 以降のバージョンをお持ちの方は CEILING.MATH のみを覚えてください。
【Excel】CEILING 関数
Excel の CEILING は
CEILING(数値,基準値)
のように記述し、1つめの引数で指定した [数値] に最も近い「基準値(2つめの引数)の倍数」に切り上げる関数です。言葉で説明するとちょっと意味を掴みにくいのですが、たとえば
CEILING(15,6)
とすると、基準値「6」の倍数 6, 12, 18, 24, … の中に「15」に最も近い数字は 12 と 18 がありますが、切り上げ処理をするので、大きいほうの「18」という数字を返してきます。ただし引数の符号が異なっているとエラーになってしまいます。何かちょっと不便に思えますね。そこを改良したのが次に説明する CEILING.MATH 関数 なのです。
【Excel】CEILING.MATH 関数
CEILING.MATH関数 の使い方は CEILING 関数とほとんど同じです。
CEILING.MATH(数値,基準値)
と入力すると、 [数値] に最も近い「基準値の倍数」に切り上げた値を返してきます。たとえば
CEILING.MATH(11,5)
とすると、「5」の倍数 5, 10, 15, 20, … の中から「11」以上かつ「11」に最も近い数字の「15」を返します。 CEILING.MATH関数は引数同士の符号が異なっても処理してくれます。
CEILING.MATH(-11,5)
と入力すると、「5」の負側の倍数 … -15, -10, -5 … の中から「-11」を超える数のうちで「-11」に最も近い「-10」を返します(負の数ですから、-11 < -10 です)。
【Excel】CEILINGで1ダース単位に切り上げます
商品をケース単位で発注してみましょう。半端な本数であっても必ずケースに入れて仕入れるという状況です。CEILING を使って説明しますけど、負の数を使用しないので、CEILING関数と CEILING.MATH関数のどちらを使っても同じです。下の図のように B 列に商品名、C 列に注文する本数、D 列に 1 ケースに入る本数が予め入力してあって、E 列でケースの数を計算させます。
たとえば
=CEILING(C3,D3)
と入力すると、 1 ケースあたりの本数 12 の倍数 12, 24, 36, 48, 60 … の中から、注文本数 52 を超え、なおかつ 52 に最も近い数字 60 を計算することになります。これをさらに 12 で割るとケースの数を得られますね。なのでセル E3 には
=CEILING(C3,D3)/D3
と入力します。あとはこれを E5 までオートフィルして表が完成します。
コメント
【AI作文】ベテラン技術者が語るExcelのCEILING関数
ExcelのCEILING関数、数値の切り上げを行う際に非常に便利なツールだ。IT技術者として、データの整形や計算処理において正確性が求められることが多いが、CEILING関数はそのような要求を満たすのに役立つ。この関数は、主に二つの引数を受け取る。最初の引数は切り上げたい数値であり、次の引数は切り上げる単位を指定するものだ。たとえば、販売データを取り扱う際に、価格を特定の単位で切り上げる必要がある場合がある。その際、CEILING関数を使えば、数値を指定した単位に切り上げることができ、価格の整合性を保つことができる。
また、金融分野では利率計算などでCEILING関数が頻繁に利用される。たとえば、年利率が0.25%の場合、これを0.5%の単位で切り上げて計算する必要があるとき、CEILING関数を使うことで正確な計算結果を得ることができる。さらに、CEILING関数はデータの整形だけでなく、条件付きの処理にも応用できる。ある条件を満たす場合のみ切り上げを行うなど、柔軟な使用が可能だ。IT技術者として、データの正確性や整合性を確保するために、CEILING関数のような便利な関数が存在することは非常に重要だ。データ処理の際に、数値の切り上げや整形が必要な場合、CEILING関数は頼りになる味方となること間違いなしである。正確な計算とデータ整理を実現するために、CEILING関数を適切に活用し、ITプロフェッショナルとしての仕事を効率的に進めていくことが大切だ。