【VBA】Val関数
VBAのValは文字列から数値を抜き出す関数です。もう少し正確に言うと、文字列を先頭から読み込んで、数字以外の文字を見つけたら読み込みを止めて、それ以前の数字をすべて表示します。だから先頭に数字以外の文字があったら、いきなり読込をストップして「 0 」を返してきます。この関数がどの文字を数字と判断するかについては、色々とうるさい決まりごとがあるので、サンプルコードを走らせながら具体例を見てみましょう。
次のサンプルコードでは、配列に色々な文字列を放り込んで、それをすべてVal関数で変換しています。
'[VBA] Val関数の動作テスト Sub Val_Test() Dim mystr(6) As String mystr(0) = "FIFA World Cup 2018 Russia" '先頭が文字 mystr(1) = "2018 FIFA ワールドカップ ロシア大会" '先頭が半角数字 mystr(2) = "3.141159263" '小数点 mystr(3) = "1,620,580 円" 'カンマ mystr(4) = "\3800" '\マーク mystr(5) = "12345" '全角数字 mystr(6) = "2018 8 28" 'スペース 'すべての配列要素をValで変換 For i = 0 To 6 Debug.Print mystr(i) & " → " & Val(mystr(i)) Next End Sub 'FIFA World Cup 2018 Russia → 0 '2018 FIFA ワールドカップ ロシア大会 → 2018 '3.141159263 → 3.141159263 '1,620,580 円 → 1 '\3800 → 0 '12345 → 0 '2018 8 28 → 2018828
Val には次のような変換ルールがあります。
(1) 文字列の先頭に数字以外の文字があると 0 を返す。
(2) 途中に数字以外の文字があると、その前の数字を返す。
(3) 小数点は数値として認識される。
(4) カンマ (,) は数値として認識されない。
(5) \マークは数値として認識されない。
(6) 全角数字は数値として認識されない。
(7) スペースは読み飛ばされる(詰めて表示される)。
他にも色々ありますが、大体これぐらいを覚えておけば実用上は問題ないです。「全角数字を数値に変えたい」というケースが頻繁にありますが、それは Val関数ではなくて、CInt関数を使います。補足として下に CInt関数のサンプルコードを載せておきます。
'[VBA] 全角数字を数値型に換えるプロシージャ Sub Cint_Test() Dim mystr As String '全角数字 mystr = "12345" '全角数字を数値に変換 Debug.Print CInt(mystr) End Sub
Cint_Test() を実行すると全角数字「12345」が半角数字「12345」に変換されます。
え? 今日はこばとの無駄なおしゃべりがなくて珍しい?
… 二日酔いで、おしゃべりする気分じゃないんですよ。う~頭痛い。
コメント
AIがVBAのValについて解説します
[ChatGPT] VBAのVal関数は、文字列を数値に変換するために使用される関数です。この関数は、文字列の先頭から数値として解釈できる部分を抽出し、その値を返します。以下に、Val関数の基本的な使い方と動作の例を示します。
基本的な構文:
Val(expression)
expressionは、数値に変換する文字列です。
Val関数の動作:
1.expressionの先頭から始まる連続した数値文字列(0-9の数字とドット「.」)を抽出します。
2.抽出された数値文字列を数値に変換します。
3.変換された数値を返します。もし、文字列の先頭が数値文字列でない場合や、数値文字列が存在しない場合は、0を返します。
以下に、Val関数の具体的な例を示します。
この例では、Val関数を使用して異なる文字列を数値に変換しています。最初の例では、文字列”123.45″が数値123.45に変換されています。2番目の例では、文字列”ABC123″は数値に変換できないため、結果は0になります。3番目の例では、文字列”1,000.25″の変換結果は数値の1となります。最後の例では、数値文字列が存在しないため、結果は0になります。注意点として、Val関数は整数または倍精度浮動小数点数(Double)を返すため、変数の型を適切に宣言する必要があります。