JIS 関数は半角文字を全角文字に、ASC 関数は全角文字を半角文字に変換します。
【Excel】JIS関数
Excel の JIS関数 は文字列中に含まれるアルファベット、数字、カタカナ、記号などの半角文字を全角文字に変換します。全角文字が存在しない文字はそのまま返します。たとえば半角英字「A」に対して
=JIS("A")
とすると全角英字「A」を返します。下図を参照して氏名のフリガナを変換してみましょう。
何だか変わった苗字の人がずらずら並んでますね。
氏名の横に半角の フリガナ があるので、セル E3 で
=JIS(C3)
としてみましょう。「ハナモト モモカ」が「ハナモト モモカ」に変わっていますね。あとは E8 までオートフィルして全ての半角文字を全角文字に変えてしまいましょう。
【Excel】ASC 関数
Excel の ASC関数 は文字列中に含まれるアルファベット、数字、カタカナ、記号などの全角文字を半角文字に変換します。
=ASC("B")
と入力すると半角英字「B」を返します。でも全角ひらがな「あ」に対して
=ASC("あ")
としても何も変わりません。ひらがなに半角文字は用意されていないからです。それでは今度は半角の フリガナ を全角のフリガナに変換してみましょう。
セル E3 に
=JIS(C3)
と入力してください。半角文字に変わるはずです。セル E8 までオートフィルして全てのフリガナを半角文字に変換してください。
ちなみに、JIS とは Japanese Industrial Standard(日本工業規格)の略です。その名の通り、国内工業製品の標準規格を決めるもので、コンピューター用の日本語文字コードも JISコードによって規定されています。JISコードは漢字、かな、全角英数字、記号などを 2 バイトで表現します。ASCII は American Standard Code for Information Interchange(情報交換用米国標準コード)の略です。7 ビット(七桁の二進数)で英数字や記号などを表します。誤り検査用のパリティビットを 1 ビット加えて合計 8 ビット、つまり 1 バイトとなります。
コメント