CODE関数と CHAR関数は役割が似ていて混同しやすいのですが
文字を入れてコードを返すのが CODE関数
コードを入れて文字を返すのが CHAR関数
なのです。 CHAR は CHARACTER (文字/記号) の略で「キャラクター関数」と読みます。半角英数字は ASCII コード、全角文字日本語は JIS コードに対応しています。
CODE関数 文字を入れてコードを返します
CODE関数 は
と入力して文字列の先頭文字のコードを返します。この関数を使えば知りたい文字コードがわかるのです。たとえば
と入れると「 9250 」というコードが返ってきます。もちろん引数にセル番地を指定することもできますよ。
CHAR関数 コードを入れて文字を返します
CHAR関数 は
と入力して対応する文字を得ます。
と入れると全角文字「あ」を返します。
A ~ Z をランダム表示
CODE と CHAR はとても応用範囲の広い関数です。知りたい文字に対応するコードを得て色々なことができます。その1例として大文字アルファベット A ~ Z をシート上に無作為に表示させることを考えてみましょう。そのためにまず英字「 A 」のコードを調べます。 CODE関数を使って
と入力すると「 65 」というコードを得ます。アルファベットは連番になっているので、「 B, C, D, ... 」は「 66, 67, 68, ... 」となっているはずです。なのでアルファベットは全部で 26 文字ですから、 65 に 25 を加えた 90 が Z に対応していることになります。念のために CHAR関数で
と調べてみるとちゃんと「 Z 」が返ってきます。 65 から 90 までの数字を無作為に表示するには RANDBETWEEN という関数を用いて、
と入力します。この関数を CHAR関数の中に入れて
とすると、A ~ Z がランダムに出力されることになります。