「今日から 500 日後は何年何月何曜日?」と訊かれて、ぱっと答えらえる人はそうそういないはずです。答えたら変な人です。コンピューターマンです。でもそんなことを訊く人もやっぱり変ですよね。おしゃべりはこのぐらいにして、VBA の 日付に時間を加える関数 についてお勉強しましょう。
【VBA】DateAdd関数
DateAdd は
と記述して、[日付] に [設定値] で指定した型の [加算時間] を加えます。たとえば [設定値] に「年」を表す “yyyy” を指定して
とすると、現在から 5 年後の日付を得ることになります。[設定値] には次のような種類があります。
設定値 | 単位 | 設定値 | 単位 |
---|---|---|---|
yyyy | 年 | q | 四半期 |
m | 月 | y | 年間通算日 |
d | 日 | w | 週日 |
ww | 週 | h | 時 |
n | 分 | s | 秒 |
まあ、なにはともあれ Dateadd を使って何かマクロを作ってみましょう。ダイアログボックスに加える日数 x の入力を促して、x 日後の日付を返すマクロです。
'[VBA] 今日からx日後の日付を返すサブルーチン
Sub Day_Add()
Dim myday As Date
Dim x As Integer
Dim mymsg As String
mymsg = "日数を入力してください"
x = Application.InputBox(prompt:=mymsg, Type:=1)
myday = DateAdd("d", x, Date)
MsgBox "今日から" & x & "日後の日付は" & myday & "です"
End Sub
たとえば 2017 年 9 月 23 日にこの Day_Add() を実行して、500 という数字を入れると、
というメッセージが表示されます。
DateAdd のような関数はワークシート関数にはないので、DateAdd 関数の機能をそのまま引き継いだ Function プロシージャ(ユーザー定義関数)をつくっておくと便利です。
'[VBA] DateAddのワークシート用関数
Function DATE_ADD(mytype As String, x As Integer, mydate As Date) As Date
DATE_ADD = DateAdd(mytype, x, mydate)
End Function
DATE_ADD 関数は
という形で用います。DateAdd関数とほぼ同じですが、[設定値] をダブルクォーテーション (“”) で囲む必要はありません(最初の行で変数 mytype が文字列型であることが宣言されているからです)。下にワークシートへの記入例を載せておきます。
図をみると、たとえば 2017/10/5 3:00 に設定値 q で 4 を加えると、4 × 四半期でちょうど 1 年が加算されていることがわかります。また設定値 ww で 5 を加えると 5 週間後の 2017/11/9 3:00 と表示されています。皆さんもこの関数を使って、どの設定値が何を返すのかを確認しておいてくださいな。
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