Excel で見出しの書式を作る時にはホームタブから太字を選択したり、セルの塗りつぶしの色を決めたりと、結構手間がかかりますね。シートによって見出しの種類を変えるという人もあまりいないでしょうから、予め自分で好きな書式を決めておいて、マクロをぽちっと実行して一発で見出しに変えてしまいましょう。
見出しの書式を整えるマクロ
With Selection
.Font.Name = "MS Pゴシック"
.Font.Bold = True
.Font.Size = 11
.Font.Color = RGB(0, 0, 0) '
.Interior.Color = RGB(220, 230, 190)
.RowHeight = 14
.VerticalAlignment = xlCenter
End With
End Sub
Selection プロパティによって選択された Range オブジェクト(セル)に関する命令文を With ~ End With の中にまとめてあります。コードを見れば大体何を設定しているかわかると思いますが、コメント(')付のコードも下に載せておきます。
With Selection
.Font.Name = "MS Pゴシック" '文字フォントを「 MS Pゴシック」に
.Font.Bold = True '文字を太字に
.Font.Size = 11 '文字サイズを 11 ポイントに
.Font.Color = RGB(0, 0, 0) '文字色を黒に
.Interior.Color = RGB(220, 230, 190) 'セル塗り潰しを薄緑に
.RowHeight = 14 '行の高さ 14
.VerticalAlignment = xlCenter '文字位置を上下中央揃えに
End With
End Sub
実際には皆さんが設定したい書式に応じて = の右側を変えてください。以下に少し説明が必要な記述について説明します。
色を指定します
フォントや塗り潰しに用いる色の指定方法はいくつかありますが、ここでは RGB による指定を説明します。 RGB は
の頭文字で、それぞれ 0 から 255 の範囲で細かく数字を指定し、この3つの色の混交によって微妙な色合いを表現します。特に塗り潰しの場合は少し薄い色などが望ましいでしょうから、皆さんが各自で調整してください。リボンの「ホーム」⇒「フォントの色」⇒「他の色を選択」と順にクリックすると、パレットが現れます。そこで適当な色をクリックすると対応する RGB の数値が表示されるので、メモをとっておきます。それを見ながら上のコードを書き換えてください。「それも面倒だな」という人は、2種類だけ色を用意しておきますので使ってくださいな。
RGB(240, 240, 110) 薄い黄色
RGB(230, 190, 160) 薄紅色
文字の位置を決めます
VerticalAlignment プロパティはセルの中の文字列の位置を整えます。上のコードでは上下中央と設定してありますが、他にも次のような種類があります:
VerticalAlignment = xlTop 上詰め
VerticalAlignment = xlBottom 下詰め
VerticalAlignment = xlJustify 両端揃え
VerticalAlignment = xlDistributed 均等割り付け
もしこの書式設定がいらないという場合は、上のコードからこの部分を削除するか、頭に「'」を付けておいてください。