Excel の YEN と DOLLAR はそれぞれ数値の頭に「¥」や「$」を付ける関数です。
Excel はセルの書式の切り替えで自在に「¥」や「$」を表示させることができるので、ほとんど使い道のなさそうな関数ですけど、Excel オタクさんであれば、使えるとか使えないとか、そういうことに関係なく、全ての関数を知りたいと思うでしょうから、いちおう載せておきましたよ。あ、それから何度も繰り返すようですけどね、こばとは Excel オタクじゃありませんからね。
【Excel】YEN関数
Excel の YEN 関数は数値の先頭に「¥」マークを付けて、指定した桁数で四捨五入した値に変換します。
=YEN(数値[,桁数])
の形で入力し、桁数を省略すると桁数 0 で四捨五入して整数値が戻ってきます。たとえば
=YEN(251.385,1)
と入力すると「¥251.4」を返します。2つめの引数を省略して
=YEN(251.385)
とすると「¥251」を返します。
【Excel】DOLLAR関数
Excel のDOLLAR 関数は数値の先頭に「$」マークを付けて、指定した桁数で四捨五入した値に変換します。
=DOLLAR(数値[,桁数])
という形で記述し、桁数を省略すると小数点以下 2 桁で四捨五入した値が返ります。たとえば
=DOLLAR(73.6955,3)
と入力すると「$73.696」を返します。2つめの引数を省略して
=DOLLAR(73.6955)
と入力すると「$73.70」が戻ってきます。
最後に雑学を一つだけ。dollar (ドル) は言わずと知れたアメリカ合衆国の法定貨幣ですが、dollar という名称は南ドイツの銀山で鋳造された Thaler(ターレル)に由来します。Thaler はドイツのみならず、16 世紀から 19 世紀にはヨーロッパ各地で広く用いられていた貨幣です。この銀貨はスペインを経由して新大陸(アメリカ大陸)に流入し、それは Spanish dollar とよばれていました。これが現在の dollar という呼称につながっています。
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